敬愛なるベートーヴェン
★★★☆[70点](0-100点)
“第九”の初演を4日後に控えた1824年のウィーン。楽譜が完成しない中、ベートーヴェンのもとに写譜師としてアンナが派遣されてくる。ベートーヴェンはアンナを冷たくあしらうが、彼女の才能を知り、仕事を任せることに。尊大で傲慢なベートーヴェンだが、ただ一人の肉親である甥のカールだけは溺愛していた。しかしカールがその一方的な愛を疎ましく感じていることに気づかない。やがて初演の日がきた。難聴から指揮を怖れるベートーヴェンを助けたのはアンナだった。
映画生活より
地元でやっていましたが、期間限定だったようで、急遽健康診断のために休んだので、終わった後に行ってきました。モーツァルトは映画や舞台の題材になっているけれど、ベートーヴェンはあまり取り上げられてないんですよね。
晩年、耳が悪くなって補聴器の原型のようなものを使っていたのは、本当の話ですが、あんな性格だったんでしょうか。でも、リアルっぽかったです。
ダイアン・クルーガー演じたアンナ・ホルツはフィクションだそうですが、
エド・ハリスはベートーヴェンが乗り移ったかのような姿(特に第九演奏中なんて、音楽の教科書に出てくる肖像画にそっくり)で、アンナとのやりとりもあったかもしれないと思いました。
今まで何度も聴いたことがある第九ですが、その生みの苦しみというか、
ベートーヴェンの苦悩があって、あれがあると思うとぐっとくるものがありました。
そして、(ややネタバレになりますが)第九初演で終わらないんですが、まあ、彼の人生を描いてるので、それはそれでしょうがないというか、あえて監督はハッピーエンドにしなかったようです。
公式サイト
Copying Beethoven(IMDb)
敬愛なるベートーヴェン | Excite エキサイトシネマ
by snowdrop99 | 2006-12-24 23:19 | 映画 | Comments(0)