ミス・ポター

 青い上着をはおった愛らしいうさぎ、ピーターラビット。世界で一番有名なこのうさぎを生み出した女性こそが、ビアトリクス・ポターである。時は1902 年、新世紀になってもヴィクトリア朝の封建的な空気が漂うイギリス。ポターのような上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得ない時代だ。しかし彼女の夢は、幼い頃に湖水地方で出逢った大好きな動物たちの絵に物語を添えて、絵本として世に出すこと。親がすすめる縁談を断り、アーティストとして生きることを目指しているのだ。ついに出版を引き受ける会社が現れ、ピーターラビットと仲間たちの物語は、たちまちベストセラーとなる。


ウーマンエキサイトシネマのほうはさらっと書いてあったので、公式サイト(こちらもエキサイト)のイントロダクションから抜粋しました)

ピーターラビットは、日本でも一時期大流行しました。
(おそらく、版権の移転などがあったのかも)
友達が食器を集めたり、絵本をいくつか持っていたので借りて読んだことがありますが、ビアトリクス・ポターについては、『うさぎのピーターについての物語を書いた手紙を自分の家庭教師だったムーアの1番上の子供、ノエルに送った』のがきっかけとだけしか知りませんでした。

それから湖水地方の土地を自分で買い取って、ナショナルトラストに寄贈したのも何かで知りましたが、その間が結びついていなかったんですね。

(映画を見たときには上流階級かと思いましたが)新中産階級の女性は、家庭に入るのが当たり前で、仕事を持つのはとんでもなかった時代に、自分の作品を出版する機会を得、絵本作家として成功したビアトリクス。
確かに、職業は卑しいものという観念があった当時、まして、女性は結婚して家を切り盛りするという観念から、ポターの両親、特に母親は次々と縁談をもってくるものの、ビアトリクスは気乗りせず、断ってしまいます。

「二十歳を過ぎたら、縁談がまわってこないと思った」というあたりは、今の感覚だとプラス十歳ぐらいなんでしょうか。


自分の好きなことで道を切り開き、その収入で自立するのって大変だったろうし、すごいですが、逆に考えると、そういう自由な時間があったから、そして、絵描きになるのを断念した彼女の父親(といっても、ほとんど働かずにやっていけたようですが)が、後押ししてくれたからこそ、彼女の観察眼も磨かれ、絵もうまくなったのではないでしょうか。

絵本の出版とともに、彼女の担当になったノーマン・ウォーンとはやがて結婚を誓うけれど、ビアトリクスの両親は猛反対。これも「仕事を持っているから」だそうです。両親がそうして反対したため、婚約は両家の秘密として、夏の間、彼女はポター一家がいつも過ごす湖水地方へ行き、戻ってきても恋がさめなければ正式に認めると、母親が言ったため、しょうがなく離れ離れに。

ノーマンとビアトリクスは手紙でやりとりをしていたのですが、ある日ノーマンから手紙が来なくなり・・・。

やがて、ビアトリクスは絵本で得た収入で、自分が好きな湖水地方にあるヒルトップ農場を買い取り、一人で暮らしながら執筆活動に専念したそうです。(詳細はこちら

プログラムを見ると、かなりレニーは入っちゃっているというか、ビアトリクスが乗り移っちゃってたようで、監督による演技指導はいらなかったんだとか。(彼女はエグゼクティブ・プロデューサーもやっています)

自分が描いた動物たちが動き出すのは、彼女の絵が本物の動物のようだったのもあるだろうし、心から動物たちを友達と思っていたあたりから、表現した(おそらく実際に絵に語りかけたりしたんでしょうから)ものなんでしょう。

公式サイト

現在のヒルトップ
【ナショナルトラスト】 もうひとつのヒルトップ

独身賛歌?!
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by snowdrop99 | 2007-09-21 00:47 | 映画