ヴェニスの商人

ヴェニスの商人
ヴェニスの商人

★★★☆[70点](0-100点)

16世紀のヴェニス。ゲットーに隔離されたユダヤ人たちは、金貸し業を営み、キリスト教徒から蔑まれて暮らしていた。ある日、若きバッサーニオは、美しい遺産相続人のポーシャに求婚するため、親友のアントーニオに借金を頼む。全財産を船で輸送中のアントーニオは、ユダヤ人のシャイロックを紹介するが、シャイロックは、無利子で金を貸す代わりに、3ヶ月以内に返済できなければアントーニオの肉を1ポンドもらう、と申し出る…。
(映画生活より)


水曜日に見てきました。
公開当時にも色々言われてたと思いますが、シェイクスピアを今風に解釈するとこうなるんでしょう。これが(当時の)キリスト教の独善的なところでしょう。
なんせ、同じキリスト教徒同士で金を貸すのはいけない、となると、やっぱり危ない橋は渡りたくないわけで、そうなると、不動産を持っていないユダヤ人が高利貸しを生業(なりわい)とする者が多くなる。でもそうすると、ツバを吐いて蔑まれる。

ただ、プログラムを読むと、シェイクスピアの訳者で知られる小田島雄志は、人種差別やユダヤ人の悲劇というテーマだけで見るには無理があると言っています。でも、シャイロック@アル・パチーノに絞った演出だとどうしてもそうなりますよね。(これは監督の意図したものだと思います)

それと、相対的なものの見方をして欲しいと同じ文面にありましたので、あまり公開時には書かれてなかった事も箇条書きであげてみます。

・金を借りてまで求婚をするバッサーニオもどうかと。逆玉で円満でいられるんだろうか?

・ポーシャとネリッサは男装して法廷に現れるのはいいとしても、結婚するときに決して失くさないようにお願いした指輪をねだるって夫たちをだますのって・・・。
ちなみに、子どもの頃に読んだ物(世界の文学とかで紹介されてたかと)だと、ポーシャ美人、ポーシャ頭いい、ポーシャの裁きはすばらしいって感じでしたよ。とんでもないけど

・最後に、父とユダヤ教を捨てて、キリスト教徒と駆け落ちしたジェシカ。
ユダヤ教徒を悪として描いてるので、父の蓄えを持ち出しても咎めがないけど、それって犯罪じゃ・・・(お父さんが訴えればだけど)
その後の裁判でも恋人が父の死後、その半分を譲り受けるなんてことになってるけど、勧善懲悪になってるし。まあお芝居だからなんだろうけど。
現実だったら別れたりしてそう。

Posted by yuki on 2006/02/12 with 映画生活


公式サイト
Wikipedia ベニスの商人
[PR]

by snowdrop99 | 2006-02-12 22:26 | 映画